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平成13年2月体験レポート”池永邸訪問”
平成13年2月3日(土)に行われた池永邸訪問のレポートを見学会に参加した
NKK(西淀川経営改善研究会)会員2名に書いて戴きました。

 野里村資料館見学記
平成13年2月3日(土)、我々NKK会員の中で西淀川の郷土史や文化に関心のある10名は、池永悦治様の特別の好意によりご自宅でもある郷土資料館(野里一丁目、300坪)を見学しました。御当主の説明によると母屋の建築年代は18世紀中頃以前(250年以前)です。大戦の空襲を奇跡的に免れ、こんな街中の一角に1700年代の建築物が今も現に住居として存在していることに驚かされます。当時の中津川系水路は今の道路網に匹敵し、野菜、鮮魚、綿花等を積んだ田船が池永邸東門より中津川支流⇒野里の渡し(:柏の渡し)⇒安治川⇒掘割りバイバス⇒土佐堀/堂島川経由⇒船場センターへ毎日のように運行されていたようです。ついでながら帰路は一大消費地でその結果排泄されるものを持ち帰り、理想的エコロジー循環経済が営まれていたのです。(野里村は比較的裕福な天領だったそうです)


展示内容は:

@ 100年前の野里周辺の模型地図(現・御幣島/歌島/柏里/花川/野里/姫島&尼崎)

A 江戸時代の寺子屋や私塾の教科書と農業実用書(何を作ったら効率よく儲かるか云々)

B 明治7年から終戦までの近隣小学校教科書と卒業証書および記念写真

C 江戸時代から戦前までの住吉神社祭礼、一夜官女祭及び行列写真

D 西淀川区制70周年記念パレード参加の国道電車模型(十分の一、平成7年製作)

E 江戸時代の百人一首、頼山陽の書、お伊勢参り講の趣意書、(戦乱:おおさか冬/夏の陣?で果てた武士の)先の無い刀、食用蟹(中津川で取れたモズク蟹?;標本)、

F 貴重な写真 
例:・西淀川近代化への第一歩たる十三大橋付近を渡る蒸気機関車、製糸工場、
昭和11年の陸軍軍事演習(新淀川開削後干上がった旧中津川河川敷。当時“満州公園”と呼ばれた。※昭和11年といえばあの2・26事件の年ですね!)
(※注 新淀川開削:・毛馬に洗堰放水路 ⇒16キロ先の海へ、即ち 旧淀川:大川への流量調節 ⇒ 都心部の洪水対策?)
・日米開戦日の生徒への訓令の模様、新淀川大橋(以前は西成大橋が同所に、その石碑が鼻川神社境内にあり)渡り初め、区役所開所式、阪神国道のチンチン電車、等々・・・あなたのお祖父さんの顔を見つけられるかも・・・。

G 玄関土間の天井には龍吐水(りゅうどすい:江戸時代の消防ポンプ)や櫓(4.5m)、
又 大きな満州の陶器の薪ストーブ等々・・・・・。

お庭に出れば南面する大きな農作業場(現在は芝生)、勝手口には大きな平戸つつじ(樹齢80年)。お庭のヤブツバキは樹齢200年以上とか。東側に回れば重厚な山水庭園。視線を仰角30度以上に上げなければ、そこは250年前の庄屋一反屋敷の世界です。
最後にご当主曰く:「大阪市の文化財指定は受けているものの、特に援助は無く、維持管理が大変です。相続の問題を考えると、私の代以降の存続は…。そのためにもしっかりとした郷土史を残しておかなくては」と。同氏は野里史のご本をすでに出しておられます。
又春には、一般公開の予定もあるとか。

他にも西淀川には樋口邸、見市邸、堤下邸あり。関心のある方は、本ホームページの西淀川旧家めぐりをクリックして下さい。
あっそうでした、お茶とお菓子の接待もありました。この場を借りて再度謝意を表します。


 池永邸訪問の感想
十八世紀半ばに建造されたといわれる
西淀川に残る最古の建築である池永邸を、
現在の当主である郷土史家の池永氏のご協力を得て
見学させていただきました。

当日はNKKのメンバーに加え、
歴史の造詣に深い一般参加者も交え総勢十数名、
JR塚本駅に程近い池永邸を訪れました。

古い家並みを進んでいくと、
突然、大きな白壁に囲まれたお屋敷が現れました。
池永氏が出迎えて下さり、
主屋の隣の資料館に案内され館内の説明を受けました。
入り口のすぐ右に明治、昭和初期、
そして現在の西淀川付近の地図が架けてあり、
淀川改修以前の中津川の様子が分かります。
また時代が進むにつれて
港の埋め立てや川の改修などで陸地の部分が増え
川や海の青い部分が減ってきているのが見てとれました。

正面には小学生にも分かるようにと言う配慮で
淀川改修前の野里周辺の地図を模型で作ってありました。
子供たちは自分の家は百年前はどんなだったか
イマジネーションを働かせるのでしょう。 

明治初期から終戦までの
小学校の卒業証書と教科書の展示では高齢の参加者から
「懐かしい」という声が上がっていました。
野里の学区の変遷と小学校の名称が
時代にあわせて変化しているのが興味深かったです。

江戸時代の寺子屋や私塾当時の教科書や実用書の展示は
現代の漫画のような絵も描かれていて、
当時の人達を身近に感じられました。

西淀川とは関係ありませんが化石の展示もあり、
それを小学生が手に触れられるようにしているそうで、
小さな資料館ならではの
子供の好奇心を刺激する素晴らしいサービスに関心しました。

私にとって懐かしかったのは国道電車。
廃止になる最後の日には無料で小学生だった私は乗りにきたものでした。
その国道電車の大きな模型(二メートル位)の展示があり、
これは地元の町工場が集い、
技術をもちよって作り上げたそうです。 
池永低
池永邸
野里村資料館
野里村資料館
池永低前にて
池永邸前にて
中庭にて池永氏と懇談
中庭にて池永氏と懇談




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